白内障の手術について
白内障ではどんな手術をするのですか?
結膜(しろめ)と角膜(くろめ)の境目に2~3㎜弱の切開を入れ、そこに細い管を挿入し、濁った水晶体を吸引します。その後、水晶体の替わりとなる眼内レンズを置き換えます。
眼内レンズは一生もちますか?
眼内レンズの寿命は、30年以上といわれています。水に浮くほど軽いので、日常生活を送る上での違和感はほとんどありません。
手術をすればメガネなしで生活できますか?
眼内レンズには、単焦点IOLと多焦点IOLがあります。一般的な単焦点IOLであれば手術後は少なくとも1個のメガネを使用する必要があります。眼内レンズには厚みを変えてピントを合わせるという調節機能がないため、レンズを遠くか近くのどちらかに設定し、それを補うためにメガネを併用します。
多焦点IOLであれば手術後はメガネを使用する必要性が1割くらいになります。眼内レンズには厚みを変えてピントを合わせるという調節機能はないですが、映像をレンズによって遠中近に振り分けている為に、眼鏡なしで見る事が可能になりました。
手術は痛くないのですか?麻酔はどうするのですか?
点眼による麻酔を行うため、手術時の痛みはほぼありません。手術後に麻酔が切れても、激しい痛みを伴うことはないでしょう。
手術の時間はどのくらいかかりますか?
手術時間は、平均して約7分です。水晶体が硬くなってしまった場合の白内障や、緑内障などの合併症がある場合には、手術時間が多少長くなることがあります。
入院は必要ですか?
当院の白内障手術は、すべて日帰り手術です。ご自宅が遠い方は、ビジネスホテルをご紹介しています。
手術までは何回通院しますか?
通常であれば、申し込み日を含めて3回通院する必要があります。
<1回目>
- 手術申込み
- 耐性菌検査/血圧測定/血液検査/眼底検査/心電図検査
- 過去の病気や手術、アレルギーの有無、服用している薬についての問診
- 眼内レンズの度数の相談
※次回の診察までに、手術をしても問題がないかを確認するため、内科を受診するようにしてください。かかりつけの医院に心当たりがない方は、当院で内科医院をご紹介いたします。
<2回目>1回目の診察から約2週間後
- 手術日の決定
- 説明会の予約
※月・金曜日は午前10時から、土曜日は午前11時から、約1時間かかりますので、どちらかをご予約ください。
- 視力/眼圧/眼底検査/眼軸長測定/角膜内皮細胞検査/網膜の電気的検査など
<3回目>
- 手術についての説明会(ご家族の参加も大歓迎です)
※手術と手術後の注意事項などをご説明し、手術前の抗菌薬の点眼薬と手術に必要な書類をお渡しします。
手術後の診察はどうなっていますか?
手術を受けた方は、必ず翌日の午前中に診察を受けてください。
- 眼の消毒と保護メガネの消毒
- 視力検査
- 診察
- 手術後の点眼方法や生活の注意事項について
などの説明を行います。
その後の診察予定は、手術から3~4日後、手術から1週間後、それから1週間後、さらに2週間後、その1ヵ月後、3ヵ月後、6ヵ月後、1年後となります。ただし、手術後の眼の状態によって診察回数は変わってきます。
手術をしたらすぐに見えるようになりますか?どのように見えますか?
ほとんどの場合、翌日には良く見えてきます。中央がピンク色に見えることがありますが、これは手術時の強い光の影響です。数日後にはほとんどなくなりますので心配ありません。
また、まぶしさや色の感覚が少し変化することがありますので、そのような場合は医師にご相談下さい。
眼帯はいつまでするのですか?
継続的にするのは手術翌日の診察までになります。日中は保護メガネを約1ヶ月間、就寝時は保護眼帯を10日間していただきます。
いつから日常生活に戻れますか?
台所仕事や掃除などの軽い家事、数時間の事務仕事などは、2日目から可能です。しかし、手術から1週間くらいは、眼にばい菌が入ることを防ぐため、ほこりの多い場所や力仕事は避けて下さい。
手術の合併症は起こらないのですか?
手術である以上、100パーセント保証することはできかねます。当院では、「手術が間違いなく安全に成功すること」を最大の目標とし、万が一合併症が起きた時は、正常な状態に戻るように最大の努力をいたします。
手術の後、視力が落ちるような合併症はありませんか?
必要なために残しておいた水晶体が濁る「後発白内障」などが考えられます。手術を受けた方の1割から2割に起こり得ますが、再手術をすることが可能です。
※手術中や手術後の合併症はほかにも考えられますが、当院では検査や消毒法に独自の工夫を凝らすと同時に、緊急対応にも力を入れています。
ICL・レーシックの手術について
乱視も矯正できますか?
ICLもレーシックも可能です。近視や乱視が非常に強い場合は、レーシックではなくICLをお勧めする場合がございます。
ICLやレーシック手術をすると老眼が早まると聞きましたが本当ですか?
手術そのものによって老眼が早まるのではなく、近視が解消されたために、視力が良い人と同じ早さで老眼が始まることがあります。
失明の危険はありませんか?
レーシック手術は角膜表面にのみ施術を行います。
ICL手術は眼の中の安全な場所に眼内コンタクトレンズをインプラントしますので、
まず失明するというようなことはございません。
レーシックによってどれくらいまで視力が上がりますか?
コンタクトレンズやメガネを使用した場合と同程度まで回復することが可能です。なお、治療の効果には、個人差がございます。
手術に痛みは伴いますか?
点眼薬で麻酔をしますので、手術中に痛みは感じません。手術後、1割くらいの患者様が痛みを感じることがありますが、数時間で治まりますし、痛み止めのお薬もお出ししています。
健康保険は使えますか?
ICL・レーシックは自由診療となりますので、健康保険は使用できません。
確定申告時、医療費控除の対象になりますか?
ほとんどの場合、医療費控除の対象となっているようですが、詳細は各税務署にご確認下さい。
オルソケラトロジーのよくあるご質問
すぐに視力は回復しますか?
個人差もありますが、近視が弱い方が1週間前後で十分な効果を確認できますが、安定するまでは1ヶ月は必要です。
レンズの取扱いは難しくないですか?
通常のハードコンタクトレンズと同様ですが、オルソケラトロジーは、寝る前に装着してもらい睡眠を十分に取って頂く必要があります。又、ハードコンタクトレンズより清潔に管理して頂かなければいけませんので多少の注意が必要です。
レンズの装用は痛くないですか?
ハードコンタクトレンズ同様、違和感がありますが、時間を置くと慣れてきますので違和感が続く場合は、ご相談ください。
どんな人に向いていますか?
職業上、資格取得のために裸眼視力が必要な方にお勧めです。スポーツをされている方など、コンタクトレンズや眼鏡の装用が煩わしい場合にも適しています。なお当院では、日本眼科学会のガイドラインに沿い、20歳以上の方に処方をしております。
逆に、オルソケラトロジー治療が向かない人はいますか?
強度の近視・乱視の方や、眼に疾患のある場合、検査結果をもとに担当医師が判断いたします。